老人と宇宙

CDF(コロニー防衛軍)が老人を兵士にする理由のひとつはそこにある−
きみたちが隠居して経済面で社会の足かせになっていることだけが理由ではない。
さらにいえば、充分に長く生きてきたきみたちは、人生には自分の命よりもたいせつなものがあると知っているからだ。
きみたちの多くは家庭を持ち、子や孫を育ててきたから、みずからの利己的な目的を超越した行為にどれほどの価値があるかを理解している。
たとえ自分がコロニーで暮らすことはなくても、人類にとってコロニーがたいせつなものであり、戦って守るだけの価値があることはわかっている。
こうした考えを十九歳の頭に叩きこむのはむずかしい。だが、きみたちは経験からそれを知っている。

Amazon.co.jp: 老人と宇宙 (ハヤカワ文庫 SF ス 17-1): 本: ジョン・スコルジー,内田 昌之

http://www.amazon.co.jp/dp/4150116008

歳をとるのは悪いことばかりじゃない。