陽電子

どのようにして陽電子を生成するのですか?
放射性同位元素の中にはβ+崩壊をするものたとえば22Na,68Geなどがあり、これらから放出されるベータ線は正の電荷陽電子です。したがって、原子炉などを用いてβ+崩壊をする放射性同位元素を作れば、これを 陽電子源とすることができます。 また、陽電子と電子の質量分に相当するエネルギー以上の光子を作り出して これから電子・陽電子対生成を起こさせて陽電子を得る方法もあります。電総研では後者の方法で、電子リニアックで発生した高エネルギー電子線を タンタルのターゲットに入射して高エネルギー光子を発生させ、これから電子・陽電子対を生成させて陽電子を取り出しています。

http://unit.aist.go.jp/riif/adcg/pos_faq.html

β-崩壊
中性子が電子(ベータ粒子)と反電子ニュートリノを放出して陽子になる現象。単にベータ崩壊といった場合これを指す。

β+崩壊
陽子が陽電子(ベータ粒子)と電子ニュートリノを放出して中性子になる現象。陽電子崩壊とも呼ぶ。一般的に、安定同位体よりも中性子の少ない核種でβ+崩壊が発生する。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%B4%A9%E5%A3%8A

そうか、中性子→陽子の崩壊じゃなくて、陽子→中性子の崩壊のときに出てくるわけか。

対生成(ついせいせい)は、高いエネルギーを持った光子が原子核などに衝突したときに、粒子と反粒子が生成される自然現象のこと。量子力学の用語である。対生成とは逆に粒子と反粒子とが衝突すると、対消滅が起こる。
原子核などの光子に対する標的が存在すると、運動量とエネルギーの保存則を両立できるため、対生成が起こり得る。入射するガンマ線のエネルギーが1.02MeV以上、すなわち電子と陽電子の質量の和に相当するエネルギーを超えると、電子と陽電子の対生成が可能となる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E7%94%9F%E6%88%90

対消滅の時に出力されるエネルギーを入力してやれば対生成というのはなんとなくわかりやすい。