US配列とJIS配列
US配列はASCII配列とまで呼ばれるのになぜシフトキーの機能がASCIIと対応していないのか。
一方で、なぜJIS配列ではシフトキーの機能がASCIIと対応してるのか。
タイプライターペアリング(タイプライタ配列、US配列、米国配列、英語配列)
電動英文タイプライターを元にした配列。シフトした「2」が「@」になるのはこのタイプ。
なお、タイプライターペアリングのことを、ASCII配列と呼ぶことがある。これは、タイプライターペアリングを規定した最初の規格であるANSI X4.14-1971が、『American National Standard Alphanumeric Keyboard Arrangements Accommodating the Character Sets of ASCII and ASCSOCR』というタイトルだったからである。ただし、この規格を改訂したANSI X4.23-1982のタイトルに「ASCII」は含まれていない。ロジカルペアリング(テレタイプ配列、JIS配列、JP配列、日本語配列、英国168配列)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%BC%E9%85%8D%E5%88%97
現在、日本でもっとも普及している配列。シフトした「2」が「"」になるのはこのタイプ。
ロジカルペアリングは、シフトキーによってASCIIコードの下位4ビットが変化しないという特徴があり、タイプライタペアリングを文字コード順に並べ直したような設計になっている。
US配列がロジカルペアリングでない理由
当時,コンピュータ端末として使われていたのは,『Teletype Model 33』シリーズの1 つである『ASR-33』が多かったが,『IBM Selectric』もまた端末として使用されていた
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/publications/ISCIE2004.pdf
1971年3月31日に制定されたANSI X4.14-1971では,『Teletype Model 37』由来のキー配列(Logical Bit Pairing)と,『IBM Selectric』由来のキー配列(Typewriter Pairing)とが併記された.
ところが,1974 年11 月にTeletype 社が発表したキャラクタディスプレイ端末『Teletype Model 40』シリーズのキー配列は,あろうことかANSI X4.14 のTypewriter Pairing 準拠だった.
この後,アメリカのコンピュータ端末は,Logical Bit Pairing を捨てTypewriter Pairing になだれうっていくことになる.
1982 年8 月11 日に制定されたANSI X4.23-1982 は,ANSI X4.14-1971 とANSI X4.7-1973 の両方を改正するものだったが,Logical Bit Pairing は削除されていた.
当時はむしろ、Logical Bit Pairingのほうが多かったのか。
犯人は、まさかの方針転換をしてしまった『Teletype Model 40』か。
ANSI X4.23-1982では、タイトルのASCIIと、Logical Bit Pairingの配列が同時に消えたのか。
JIS配列がロジカルペアリングな理由
1970 年9 月,電電公社は加入データ通信サービスを開始した.
http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/~yasuoka/publications/ISCIE2003.pdf
加入データ通信用の標準端末として電電公社が準備したのが,DT-211 形データ宅内装置であり,そこでは電電公社データ通信標準キー配列が採用されていた.
4 段シフト48 キーの配列は,ローマ字部分(数字や記号を含む) に関しては,Teletype 社のASR-33のキー配列を踏襲しており,カナ部分に関しては,IBM 029 型カタカナ穿孔機のキー配列を踏襲した上で,小書きのカナを対応するキーのシフト側に追加している.
日本は、『Teletype Model 33』の流れでそのままきたわけか。