行列計算

2行2列分を選択した状態で、
=MMULT(MMULT(MINVERSE({2,1;3,1}),{4,-2;3,-1}),{2,1;3,1})
と入力し、Ctrl+Shift+Enterで確定する。
ちなみに、こうやって入力した数式は配列数式というらしい。
(ヘルプで検索するときはこの用語を入れると良さそう)
また、{4,-2;3,-1}という書き方を配列定数というらしい。
配列定数は、列をカンマで区切って、行をセミコロンで区切る。

計算の元データとしての配列を用意するときは、
2行2列分を選択した状態で、
={4,-2;3,-1}
と入力し、Ctrl+Shift+Enterで確定する方法でもいいが、
普通に各セルに数値を入力したものでも、
=MINVERSE(A1:B2)
と参照できるのは同じ。

誤差

上記式で計算した値は{1,0;0,2}になるはずなのだが、0の部分が1.77636E-15とかになってしまう。

MDETERM 関数は、ほぼ 16 桁の精度で計算されるため、計算の過程でその結果にわずかな誤差が生じることがあります。
たとえば、特異な行列式では、本来 0 になる計算結果が 1E-16 のように限りなく 0 に近い数値で表される場合があります。 

仕様か…。確かに、
=MMULT(MMULT({-1,1;3,-2},{4,-2;3,-1}),{2,1;3,1})
だと誤差なく{1,0;0,2}になっている。
しかし、謎なのは
=MINVERSE({2,1;3,1})
も誤差なく{-1,1;3,-2}になっていることだ。

行列関係の関数

MMULT 行列積
MINVERSE 逆行列
MDETERM 行列式
TRANSPOSE 行と列の入れ替え
固有値を求める関数はない?